悲しみと真実

| | コメント(0)
悲しみの数だけ人は優しくなれる。

そう。

思う。


助けてあげたい。

そう思い動いてあげても人は裏切る場合がある。

それを恨んではならない。

無関係でも代わりに謝罪する時もある。

見捨てるわけにはいかないから。

そんな人生で損も多いが・・・。

あの世から迎えが来た時に純白の衣が舞い降りると信じて代わりになる。

人間

大切なのはそういう姿勢なのかもしれない。

母方のお祖父さんはいつも冷静な人だった・・・。

物を盗まれても「ん~困っていたんだろ」

嫌なことをされても「ん~人は悲しい時に迷うものだ」

そんな人でした。

私が生まれて初めて裏切られたのは小学校6年生の頃だったな・・・。

心から信じた仲間に裏切られた。

あの光景は今でも鮮明に覚えている。

夕方4:00過ぎであろうか・・・私はまだ小学校で遊んでいた・・・。

明日は遠足だ。

生徒は皆早く帰されたが私は友人と遊んでいた。

明日の遠足には帽子を持参。この帽子、クラス別で色が違う。

私のクラスは黄色だった。

薄い黄色。

体育帽の薄い黄色。

私はこの帽子を机の中へ入れていた。

厳密には机の中に忘れていたのだ。

帰りに先生が言った「あしたの遠足では必ず帽子を持ってくるように。忘れて行ったら許さないからな!」

そう言われた私は遊んでいて無くさない様に机に入れて遊んでいた・・・。

私の仲の良い友人。

こいつの為ならどんな危険な事でもへっちゃらだった・・。

中学生に絡まれた時も助け同級生にいじめられている時も助け。

喧嘩でも代わりに出て行き守ってやった・・・。

こいつがある日家出をした・・・。

母親から私の家に電話がきた。

友人が怒って家出して帰ってこない。

私は母と探しに家を出た。

私の実家は川沿いの近くで小学校まで500メートルぐらいの直線道路だった。

この川沿いを母と歩きながら探した。

いない。

いない。

あいつ何処にいったんだろう・・・。

違う道も歩いた。

この道は私が教えた裏道であった・・・。

あいつ連れて良くこのあたり歩いたもんな隠れ家もあるしいるかな・・・

そう・・・

頭をよぎった瞬間・・・

あ・い・つが!!!

100メートル先の路地から出てきた!!

私は一瞬走り出して捕まえようと考えた・・・。

が、この距離で逃げられたら捕まえるのに時間がかかると感じた・・

友人はこちらに気付かず歩いてくる・・・


5歩


6歩


7歩


と!


その瞬間!!!


あいつが気付いて逃げた!!!


私はサンダルを履いていたが脱ぎ捨て追いかけた!

全速力で!

足は自慢じゃないが小学校でも早い方だった。長距離では小6で1500メートルを5分ジャストぐらいでは走れた。

友人を捕まえるのに30秒もかからなかった。

右手で左腕を掴んだのを覚えている・・・・。



おい!

何でおめーにげんだよ!

そう大声で言ったのを覚えている・・・。

はぁはぁと息切れする友人を連れ私は言った「逃げんな!落ち着け。とりあえず俺んちいくか?」

その後、母が来て言った「T君。お母さんが心配してたよ。とりあえずうちでご飯でも食べようね」

そういいながら無言で帰宅した。

母は友人の家へ連絡。

私は友人と話をした。

理由は大したことではない理由だった。彼にはこれが反抗期だったのでしょう・・・。

うちで旨い刺身や晩飯を食べた。

お前。ばかだべっちゃ。家出? おめぇ~なぁそんなだがらいじめられんだよ。
ででぐんならオメーがででげや!コラぁ!ぐらい言え。

通訳:ばかだな。家出?お前がそんなんだからいじめられるんだよ。
出て行くならお前が出ていけ!コラぁ!ぐらい言え。

と言った。

それから彼はいじめられっ子ではなくなった。

友人の母親も言っていた。

うちの子は強くなった。家出して以来・・・。いつもいじめられ影で泣いていたのに自分の意思をはっきり言うようになったと・・・。

そんな友人が隣の席である。

6年生になっても仲良しだった・・・・

この日の夕方までは・・・・

夕方。

帽子を忘れた事に気づいた。

ヤバイ。

帽子を忘れた・・・・先生に殴られる・・・。←昔は常識。

仕方ない。小学校に電話をした。

スミマセン帽子を忘れたのですがまだ空いてますか?

担任の先生に代わるから待ったてなさい。そう言われ担任に代わる・・・。

はぁ~何で代わるんだ・・・余計な事を・・・。汗

もしもし。どうした?

あの・・・帽子忘れて・・・

だから言ったろ。(声が・・・怒ってる・・)

待ってろ今先生が教室に見に行くから。

7分ぐらい待たせて頂いた・・。汗

もしもし。あったぞ。

あっ、スイマセン。今から行きます。

この電話を切ってから二人の間に大きな溝ができる・・・

友人から電話がきた。

おぅ。なんだ?

俺の帽子知らない?

はぁ?お前の帽子?知らないぞ。なんでだ?

俺の帽子持って行ったろ?

はぁ?持ってってねーよ。勘違いだろ!?

俺の帽子を自分の机の中に入れたろ?

何を言っているのかまったくわからなかった・・・。

持ってない。そう言い電話を切る。

先生にまた電話して全て話してもう一度机を見てもらった。

Tの机にも帽子が入っている。

これを確認してもらったので私は濡れ衣を着せられる事はもうない・・・

私は学校へ行き帽子をもって帰ってきた。

次の日の朝。

一番乗りで学校で行った。

本当に友人の机の中に帽子がある。

私はその時気付いた。

あいつ・・・帽子を無くしたと思ったんだ・・・

遠足で帽子がないのはだた一人、先生にも殴られるかもしれない・・

だから俺のせいに・・・。

私は用があり1Fへ下りた。(教室は3F)

また教室へ行った。

と、その時、友人が他の友達を連れて2人で教室へいた。

友人は私の机に行き机から黄色い帽子を出して見せた。

わざと・・・友達を連れて・・・私の机から・・・出して見せたのである・・・

証人を連れていたという事だ・・・

偽装までするとは・・・

全てを知るのは私と先生のみ。

私は言った。

お前、先生も全て知っているぞ。実はな・・昨日、先生に机の中を見てもらったんだよ。

お前の机の中に帽子があったらしい。

お前。

それでも俺とやる気か?

友人は黙り込んだ・・・。

その後、遠足はスタートしたがこれほどつまらない遠足はなかった。

小学校最後の遠足の思い出。

私は友人が教室でして見せたことを先生には言わなかった。

何故ならこの友人が好きだったからだ・・。

でも、友人を見る先生の眼はいつもと違った・・・。

それに私は気付いていた・・・・。

子供ながらにね・・・。

人は必ず良い面・悪い面が存在する。

完璧な人間なんていない。

あの日の事は忘れられないが、私はこの友人が今でも好きだ。

あいつと馬鹿をやった思い出

田舎の草木の香り

川で泳いだ思い出

釣りをして泥だらけになった思い出

カマキリを捕まえにいった思い出

いつも思い出にはあいつが隣に存在する。

今は疎遠だが・・

きっとあいつは幸せに暮らしていることだろう・・

親となっているならば

昔の事も流して

語り合いたい

あの日の訳を

心から

向き合って

コメントする

WEBページ一覧

このブログ記事について

このページは、abeが2008年8月28日 13:41に書いたブログ記事です。

ひとつ前のブログ記事は「想い出の沖縄」です。

次のブログ記事は「想い出の断片」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。